森美術館にて。
張り巡らされた糸の中は
毛細血管のよう。
人の体内に
入り込んでしまったみたい。
揺れるカバン。
そこにはいない
人物たちが目に映る。
「もつれ、絡まり、切れ、解ける。
それはまるで、
人間関係を表わすようだ」
と塩田さんの言葉。
運命の赤い糸は
時に、とんでもなく
こんがらがって
解けなくなるのかも。
焼け焦げたピアノ。
一番心を惹かれた作品。
ベルリンの工事現場に
捨てられた窓たち。
これもまた、窓の向こうに
市民の顔を
想像してしまう。
すべての作品が生々しく
迫ってきて
息苦しさを感じる。
生と死のはざまを
彷徨っているような
感覚だった。
癌と闘病されながら
塩田さんが
つくり上げたアートだと
あとから知り
言葉を失ったのでした。
今年もAustria Workshop2019に
参加させていただきました。
それぞれの都市の魅力や
新しい旅のアイデアをPRする
イベント。
地球上でもっとも
格式が高い芸術祭、
と言われている
「ザルツブルク音楽祭」は
今から100年前、
「イェーダーマン」の上演から
始まりました。
来年はそれを記念して
様々なイベントが開催されるそう。
ザルツブルクは今
あまりの人気で、ホテルが
まったく取れないそうです……。
夏とクリスマス以外の
シーズンで行くか
早め早めの予約がおすすめ。
今年は
日本オーストリア友好150周年。
オーストリア政府観光局の
ホームページも
新しくなって
とっても充実してます!
夜のパーティーには
駐日オーストリア大使も
お越しになり
ユーモアたっぷりの
ごあいさつ。
そのあと
参加者が10人ずつの
グループに別れて……
とある有名な「作曲家の絵」
を完成させる、という
ゲームをしました。
1人ずつ、目、髪、手など
パーツごとに書いていき
一番上手に描けた
グループには、
賞が当たります。
これがまた難しくて……
チームワークですからね。
へんてこりんな
面白い絵ばかり
できあがりました。
そして
一番多くの拍手をもらった
トップ賞が、こちらの絵!
さて、誰だかわかりましたか?
来年、250歳。
生涯のほとんどを
ウィーンで過ごした人物といえば…
ベートーヴェン、でした!
美味しいディナーをいただきながら
ケーキコーナーに
なぜコロッケが……?
と、不思議に思っていたら
この丸い揚げ物は
マリレンクヌーデルという
ワッハウ地方のお菓子!
生地であんずを包み
お団子にしたものを茹でて
バターとパン粉で炒めるそう。
揚げ団子、のイメージ。
オーストリアといえば
やっぱり、あんず!
ANAの羽田〜ウィーン線も
新規就航がはじまり
ますます多くの日本人が
オーストリアを
訪れるようになりました。
来年はぜひ
ザルツブルク音楽祭
そして
ブレゲンツの湖上オペラも
見に行きたい!