あー、美しかったなあ。
世界フィギュア、日本選手たちが
輝いていました。
やはりホームでの戦いは、のびのびと
演じられるのでしょうか。
オリンピックの時よりも
やわらかい表情を、見ることが出来て
幸せな気持ちになりました。
エキシビションでは、まさかの
2シーズン前の、ロミジュリです!
ロミオを演じるために、生まれてきたような羽生選手と
熱い火の鳥、町田選手。
その若さが、信じられないほど、聡明な二人は
まったく違ったカラーで、これから本当に楽しみです。
そして、浅田選手。
「あきらめない」「努力」「自分に負けない」
人としての「普遍的な強さ」を
フィギュアというスポーツを通して
ここまで、感じさせてくれました。
日本が誇る、まさしく女王!
選手の「生き方」や「姿勢」そのものに
胸を打たれ、感動をする。
それが、フィギュアなのかなと。
あらためて、思いました。
さて、アニメーションの
氷の世界も、堪能して来ました。
これはもう、言うことないくらい、最高です。
まずは、やっぱり字幕版を!と、見ておいて
吹き替え版も、必ず見たくなる。
うーー、耳から離れないメロディ。
先日、米アカデミー賞でも、熱唱されていましたが
ご本人の歌っている姿は、あまり見なくてよかったかも。
見て下さい。この表情の豊かさ。
生きている、としか思えません。
一人っ子が見ると、姉妹に憧れること
間違いなし!
西麻布のカフェにて。
アサイーベリースムージーを飲みながら
さくっと読めそうな、誕生日事典をめくる。
1月16日生まれは
ストレスに弱い、と書いてありました。
気をつけます。
帰り際、店長さんらしき方に
「アサイーの味、いかがでしたか!?」
と、たずねられたので
少々、面食らいつつ
「私は、美味しかったですけど
・・もう少し、飲みやすくても
いいかもしれません」と、正直に。
なんだか、下町の定食屋のおばちゃんと
会話したような感覚で、可笑しかった。
西麻布、ですからね。
クールな接客を、イメージしていた分
とても、新鮮でした。
最近、都内でも優しい店員さんが
増えた気がします。
やっぱり、おもてなし効果でしょうか。
微笑ましい本のセレクトや
ちょっとした気づかいに
ほっこりさせられた、午後のひととき。
表紙のカバーが美しくて。
さくっと一時間で読めてしまう、エッセイ。
でも、心に響く言葉があります。
美しさとは、今ありのままの自分を受け入れ
ネガティブな感情に、負けず
暗闇から、立ち上がろうとするエネルギー。
常に揺れ動いていて、良いのだと言うこと。
完璧な美しさなど、ないということ。
自分の欠点を受け入れ、少しでも前を向こうとする姿を
人は、美しいと感じるのかもしれません。
外見をどんなに取り繕っても
内面からにじみ出る、心の美しさにはかなわない。
それはつまり『たくましさ』にも
置き換えられるのではないでしょうか。
停滞することなく、日々生まれ変わってゆきたい。
現状維持ではなく、毎日進化していきたい。
時には、落ち込むことがあってもいい。
おおいに、もがけばよいのだと。
自信をもらった気がします。
面白くて、瞬く間に読み終えてしまった
「戸越銀座でつかまえて」
著者は、星野博美さん。
私がなぜこのタイトルに惹かれたかと言いますと
ほんの短い間ではありますが、その界隈に暮らしていたからなのです。
五反田と蒲田をつなぐ、東急池上線。
そして、中原街道。
荏原中延、旗の台、武蔵小山、西小山という範囲も
とても懐かしく、思い出されました。
そこで暮らす筆者が、より安い商品を求めて
いくつもの商店街を右往左往してしまう様子は、当時の自分にそっくり。
度々登場する、整骨院がやたらと多かったことや
銀行や薬局、昔ながらの喫茶店などが、いたるところに点在していたのを
覚えています。
戸越銀座に、住んでいたわけでもなく
たった数年暮らしていただけの私が言うのもおこがましいですが
あの地域の、暖かい街の風景が、ページをめくるたびに
目に浮かび、なんとも言えない郷愁にかられました。
一人暮らしに敗北し、実家に戻った著者と
愛する猫への思い(私の場合は、犬ですが)にも
共感する部分が多くて。
我が子と変わりない、大切な存在を看取る悲しみが
痛いほど伝わってきて、涙をこらえるのがやっとでした。
繊細なほど優しく、それでいてニヒルな文章。
ユーモア抜群の痛快な一冊でした。
アカデミー賞作品賞「それでも夜は明ける」
を鑑賞しました。
南部白人を演じた、俳優たちの演技に
引き込まれました。
敬虔なクリスチャンであるにも関わらず
奴隷を使うことを、自分に許しているという矛盾。
執拗なまでに、奴隷を虐待しつづけ
苦悩するほど、暴力的になってゆく
農場主の描き方が、時に情けなくもあり
葛藤する姿が、良かった。
対照的に、主人公ソロモンたちは
次第に、表情を失っていきます。
言葉を発することなく、感情も出さない。
「人間であることを許されない」
地獄のような絶望感が、伝わってきます。
「風と共に去りぬ」で、乳母を演じた
ハティ・マクダニエルが、黒人初の
オスカーを受賞してから、75年。
そして今回、アカデミー賞で初めて
黒人監督の作品が、作品賞に選ばれました。
これまで多くの人々が、人種差別と闘い続け
苦難の過去を、生き抜いて来たからこそ
今の大統領も、生まれたのでしょう。
明日を信じる力を、失ってはいけない。
そう思わせてくれた、映画でした。