蜷川さんの舞台に
立たせていただいたのは
17才の時。
樋口一葉作「にごり江」で
たけくらべの美登利を
演じさせていただきました。
「いつ灰皿が飛んでくるんだろう」
と、ドキドキしながら。
あんなに、緊張感のある稽古は
後にも先にも、ありません。
でも、子役だった私には
一度も、声を荒げることはなく
おだやかで、優しくて。
ある時、稽古中に
そっと、駆け寄ってきて
誰にも聞こえないよう
耳元で「着物の着方がおかしいよ」
と教えて下さった。
初めての時代劇で
右も左もわからない小娘が
恥をかかないよう
誰よりも、気遣って下さった。
命を懸けて、芝居をする
作る、ということを
教えて下さった
蜷川さん。
ありがとうございました。
5月7日(土) よる9:00~11:06
土曜ワイド劇場
「家裁調査官・山ノ坊晃~紛争解決100%の男!」
出演します。
お楽しみに♪
東京芸術劇場にて
モダンスイマーズ
「嗚呼いま、だから愛。」
泣き笑い、打ちのめされた。
ここまで「美しい」と感じた
芝居は、初めてかも。
一字一句、聞き逃したくない。
心に残る、台詞ばかり。
終演後、奥貫薫さんに
ご挨拶させていただく。
うまく感想も伝えられず
「素晴らしかったです」と
ひたすら繰り返す。
帰り道、自分の中に
愛が満ちていくのを
感じながら。
こういう芝居、一生に
どれだけ出会えるのだろう。