素晴らしかった。
ケイトブランシェットの、心の震わせ方。
ステレオタイプなヒステリックとも違う。
見ているコチラまで、じんわりと汗ばみ
呼吸できなくなりそうな。
昔、カサヴェテスの「こわれゆく女」を見た時
ジーナローランズの、静かな狂気が、怖くて
普段も、こういう人なのかと思わせるくらい
リアルだったのを思い出した。
ケイトブランシェットは
コミカルでぶっとんだ女性から、博愛に満ちた女性まで
様々な役柄を見て来た分、本当に何を演じても
見事に、その手のうちに入れてしまうのだな、と。
破綻していくジャスミンが、哀れで滑稽で
でも、つねに美しく、気品がある。
ラストシーンの「顔」に、全てをかなぐり捨てた
女優魂を、感じるのでした。
アカデミー賞での受賞スピーチも
格好よかったし!
ジャスミンの妹を演じた、サリーホーキンスが
対照的な役で、これまた魅力的。
ウディ・アレンの描く、男女の恋愛には
いつも、心がときめいてしまう!
旧友と20年ぶりに、ゆっくり
おしゃべりした夜。
「あの時期を、一緒に過ごした子たちって
なんだか、特別な感じがする」と、友人。
出会いは、15才。
金八の現場でした。
ゆらゆらと、足元のおぼつかない思春期。
傷つきやすい心を、必死にガードしながら
撮影に臨んでいたんだな、と。
怒濤の20代を経て
今だからこそ、語り合えるようになった。
お酒が飲めない、私たちが
あの頃には、見せられなかったような
自然体で向き合えたのが、新鮮だった。
20年経っても、そんな感じしなくて。
不思議なものです。
あの埃っぽい、教室の匂いが
懐かしいなー。
デザートは、白玉アイス!