先日、雪の降る中
 
友人と待ち合わせした、お店。
 
 
都会の真ん中なのに
 
山小屋のような、暖かさ。
 
 
素朴な木のぬくもりに
 
包まれて、心地よかった。
 
 

 
 
ふと「注文の多い料理店」を
 
思い出しました。
 
 
一人でのんびり読書も
 
出来そうな雰囲気。
 
 
体の芯から温まるラザニアと
 
ハーブティーで。
 
よい時間でした。
 
 

 
 
なんと、90年前のものです。
 
私の祖母は、幼い頃
 
インドネシアに住んでいました。
 
 
可愛い祖母のために
 
高祖父が、このお雛様を
 
はるばるインドネシアまで
 
贈ったのだそう。
 
 
はるか昔、海を渡って
 
遠い異国へ。
 
 
従者たちが、お供していたとはいえ
 
（本当は、五段飾りなので）
 
長い航海、心細かったでしょうね。
 
 
インドネシアで、祖母と暮らし
 
今度は一緒に、日本へ帰国。
 
とても、数奇な運命をたどった
 
お雛様です。
 
 
この繊細なお顔に
 
見つめられていると
 
やはり、背筋が伸びる思い。
 
 
戦火をくぐり抜け
 
90年もの長い間、生きて来た
 
その貫禄を、感じます。
 
 
女性として、たおやかに
 
清く、逞しく生きてね。
 
そんな風に、言われているみたい。
 
 
これからも、大切に
 
守ってゆこうと思います。