小学生の頃、映画館で観た
 
「美女と野獣」。
 
ヒロインのベルになった気分で
 
踊り出しそうだった。
 
 
一昨年も、劇団四季「美女と野獣」へ。
 
きらびやかな演出に、心ときめき
 
キャッツより、好きかもー
 
と、思いました。
 
 
仏独合作の実写映画化を、鑑賞。
 
ディズニー版しか、知らなかった私は
 
ストーリー展開が読めず
 
驚きの連続。
 
 
まったく新しい、おとぎ話を
 
観ているようだった。
 
 
自然と人間とのつながり、は
 
ジブリ作品からも、インスピレーションを
 
受けているそうで
 
巨人がいたり、木々がむくむくと・・。
 
 
美しい映像に、息を呑む。
 
レア・セドゥの、陶器のように白い肌を
 
包み込む、華麗なドレス。
 
 
愛する人を守るため、果敢に闘う
 
ベルの姿に、勇気をもらう。
 
 
ラストに飛び出す、犬たちが
 
可愛いのなんの！
 
 

 
辻村深月著「島はぼくらと」。
 
泣けるからー、と薦められ
 
まんまと、泣いた。
 
 
瀬戸内海の、小さな島で暮らす
 
高校生たちと
 
彼らを取り巻く人々の
 
心あたたまる物語。
 
 
汐の匂い、さざめく海の音
 
照りつける太陽。
 
すべてを感じ取れる。
 
 
気づけば、にこにこ微笑みながら
 
ページをめくっていた。
 
 
そこで暮らす人々は、それだけでもう
 
家族なんだもの。
 
 
都会で生まれ育った私には
 
彼らのような友情や
 
「兄弟」の契りが、羨ましく思える。
 
 
島を出て行く子、島に残る子。
 
いってらっしゃいと、いってきます。
 
お帰りなさいと、ただいま。
 
 
美しい青春の日々を
 
共に過ごした、彼らが
 
大人になってから、見つけたものは
 
 
どんなに時間が経っても
 
決して、色褪せることのない
 
心のつながり。